パッケージソフトを導入したが期待外れ
パッケージソフトの功罪
業務をIT化するとき、市販のパッケージソフトを導入して、自社の業務スタイルをそのパッケージソフトに合わせてしまう、という手法があります。
確かに、一からオリジナルのシステムを作るというのは何だかハードルが高そうですし、既製品の方が手っ取り早く、コストも抑えられそうな感じがします。
このパッケージソフトを使った手法は、例えば非効率的で無駄が多く旧態依然としていた業務のやり方を一気に「世間の標準」レベルに引き上げることができる、といったメリットがあります。
髪の毛ボサボサで服はヨレヨレでパッとしなかった若者が、散髪してパリッとしたスーツに着替えて、見違えるような好青年に変身するイメージです。
ですが、パッケージソフトは一般に市販されているものですから、スマートフォンのアプリのように誰でも導入することができます。
もしかすると、既にライバル企業やライバル店が使っているかもしれません。
「世間の標準に合わせる」「他社と同じシステムを使う」というのは、言い換えると「他社と横並びになってしまう」「他社と同じやり方になってしまう」ということでもあり、その会社ならではの「独自性」や、そこから生まれる「強み」や「他社との差別化」といったアドバンテージを失ってしまう危険性も孕んでいる、という点を今一度よく考えてみる必要があります。
パッケージソフトの限界
例えば勤怠管理などの業務は、どの会社でも似たり寄ったりで、「その会社ならでは」のアドバンテージといった部分ともあまり関係が無いので、パッケージソフトで対応しても特に問題はありません。
毎月、月初になると総務が全社員のタイムカードを回収して、1か月分の出社時刻と退社時刻を Excel に延々と手入力する作業で苦労している・・・といった事例は、勤怠管理のパッケージソフトを導入してタイムカードを磁気カードにするだけで解決できます。
こういう部分こそ、パッケージソフトで手っ取り早くお手軽に済ませるべきです。
ですが、この手法を「その会社ならでは」の部分にまで拡げていくと、どうなるでしょうか?
他社と同じやり方になってしまうことにより、会社は独自性を失い、強みを失い、他社との差別化もできなくなってしまいます。
そして現場は、出来合いのシステムに業務を無理やり合わせようとすることで、むしろシステム導入前より効率が悪くなり、疲弊していきます。
また、上に挙げた勤怠管理など本来ならパッケージソフトでも問題がない業務も、「その会社ならでは」の部分と連携させたいということになると、やはりパッケージソフトでの対応は難しくなってきます。
パッケージソフトは多少のカスタマイズ(改造)ができるようになってはいますが、これらの問題を解消しようとカスタマイズを積み重ねていくと、ツギハギだらけで使い勝手の悪いシステムとなり、コスト的にも安く済ませるどころか逆に一から作るより高く付いてしまい、こんなことならオリジナルのシステムを作った方が良かった・・・という本末転倒な結果となります。
TMLSソフテックで唯一無二の業務システムを
例えばクルマのレースで、出場チームのクルマが全て同じ車種、同じ性能だったらどうでしょうか?
差が出るのはドライバーの運転技術くらいで、これではレースに勝つことはできません。
各々のチームは、独自のボディ設計やチューニングの技術を駆使して、唯一無二のマシンを創り上げて初めて、表彰台への切符を手にすることができます。
業務のIT化も同じです。
「独自性」「強み」「他社との差別化」といった事業の根幹や企業価値に関わる部分は、既製品で妥協するのではなく、オーダーメイドなオリジナルのシステムで勝負するべきです。
まさにここがTMLSソフテックの土俵です。
TMLSソフテックは、お客様の業務の実態に合った唯一無二の業務システムをご提供し、レースに勝ちたいと日々奮闘されている中小企業様、自営業様のお力になることをお約束します。
何でもWebアプリにする風潮
流行っているけど使いにくいWebアプリ方式
画面がWebブラウザの業務システムについて、「操作しにくい」「動きがモッサリしている」といった使いにくさを訴える声をよく聞きます。
ユーザー様が操作する画面のことを「UI(ユーザーインターフェース)」といいますが、一般的に業務システムには大きく分けて、専用設計されたUIを操作する方式と、Microsoft Edge、Google Chrome、Firefox などのWebブラウザに表示されたUIを操作する方式の2種類があります。
前者は「ネイティブアプリ」、後者は「Webアプリ」と呼ばれており、業務システムは長きにわたりネイティブアプリ方式で作られてきましたが、インターネットの普及や回線の高速化に伴い、Webアプリ方式が新しいスタイルとして台頭してきました。
しかしそれに比例して、Webアプリ方式における「WebブラウザUI」の使いにくさに対する不満の声も聞かれるようになってきました。
お客様不在の中で選ばれるWebアプリ方式
そもそもそのシステム、本当にWebアプリ方式で作る必要があるのでしょうか?
お客様ご自身がWebアプリ方式を希望されたのでしょうか?
ネイティブアプリとWebアプリには、それぞれメリットとデメリットがありますが、実際にシステムを利用されるユーザー様にとって重要なポイントは以下の通りです。
ネイティブアプリ | Webアプリ | |
メリット | UIが操作しやすく使いやすい | インストール、設定、バージョンアップが不要 |
デメリット | インストール、設定、バージョンアップが必要 | UIが操作しにくく使いにくい |
近年Webアプリ方式が流行っている背景には、インストール、設定、バージョンアップといった作業が不要というメリットが挙げられます。
Webアプリ方式がIT業界のトレンドのため、多くのケースで、お客様がWebアプリ方式を望んでいるか否かに関わらず、半ば自動的にWebアプリ方式が選ばれています。
ですが、WebアプリのUIは、従来のネイティブアプリのUIと比べて操作がしにくいことが多く、また、ネイティブアプリが端末内にあるプログラムを直接操作する仕組みであるのに対して、Webアプリはサーバ上にあるプログラムをインターネット回線経由で操作する仕組みのため、どうしても動きがモッサリしてしまいます。
この「UIの使いにくさ」は、そのまま現場の生産性やモチベーションの低下に直結していることも多く、決して軽視できる問題ではありません。
TMLSソフテックはネイティブアプリ方式
新型コロナワクチン接種の予約システムや通販サイトなど、不特定多数の利用者からアクセスがあるようなシステムは、各端末へのインストールや設定が不要なWebアプリ方式が適しています。
ですが、決まった端末(Windows パソコンなど)で決まったメンバー(自社、関連会社など)が利用する業務システムは、使いやすさを犠牲にしてまでWebアプリにする必要性が全くありません。
むしろ、使い易さや生産性の点で一日の長のあるネイティブアプリ方式の方が、業務の実態に即しているケースが多いです。
ネイティブアプリのデメリットとされるインストール作業や設定作業については、そもそも業務システムを構築した際には、お客様は必ずシステムを開発した業者と保守契約を結ぶのですから、業者が保守の中でそれらの作業を実施すれば、お客様にとって問題にはなりません。
バージョンアップ作業の問題についても、ネイティブアプリでもシステム起動時にサーバから最新バージョンのプログラムを読み込んで起動する仕組みにすれば、Webアプリと実質同じ形となります。
TMLSソフテックは、これらの事情を考慮しネイティブアプリ方式(※1)に特化することで、お客様にとって使いやすく生産性の高い業務システムをご提供します。
※1 データベースのサーバには、災害時等におけるBCP(事業継続計画)の観点から AWS(Amazon Web Services)を使用します。
人員がいない
IT化は進めたいんだけど・・・
自動運転、人工知能、テレワーク・・・IT用語が溢れかえるこの時代。
ウチもIT化を進めていきたいのだが、社内や身近に詳しい人がおらず、何をどこから始めたらいいのか分からない・・・。
募集しても人材が見つからない・・・。
ITの人員は欲しいが、かといってフルタイムで一人雇うほどではない・・・。
どれもよく聞く話です。
TMLSソフテックなら必要なときに必要なだけ
TMLSソフテックでは、そんなお悩みにお応えしてIT関連業務全般のサポートも承っております。
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